英国メディアを通して世界を眺めると…

日本でも『ペンギンの憂鬱』などの小説が翻訳され、名前が知られているウクライナの国民的作家アンドレイ・クルコフ (Andrey Kurkov) 氏（60歳）が、2022年4月5日付、英『ガーディアン紙』のインタビューに「私はもう戦争を恐れなくなりました」と答えました。

ウクライナ首都キーヴ周辺から後退したと報じられるロシア軍ですが、近郊のイルピンやブチャで行った市民への残虐行為と殺害に関する情報が、明らかになりました。ゼレンスキー大統領の4月5日の国連安全保障理事会での演説を受けて、英国ジョンソン首相がロシア国民に向けてメッセージを送りました。

「2千人ほどの集団が、包囲されたウクライナの港湾都市マリウープルから隣接するベルディアンスク市へと自力で移動した後、安全を確保しました。」（ガーディアン紙）護送バスによる市民の救出は、ロシア軍に包囲および占拠されたウクライナ南東部地域の危機的状況の突破口となるでしょうか。

自由とはなにか。自由のために戦うとはどういうことか。隣国を武力で侵略するロシア軍に対し、この1か月、自国の防衛のため勇敢に戦い続けてきたウクライナの人びと。ウクライナ国民と世界に向けて、ゼレンスキー大統領が2022年3月24日に行った演説を全文、日本語に訳し掲載いたします。

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナの軍事侵攻から、一か月が経ちました。 この間、前線での激戦で命を落とした戦士たち。ウクライナの領土と国民を守るため、急遽、義勇兵となって共に戦っている人たち。無差別の空爆や銃撃で標的となってきた一般市民…